L:サクの双子 = { t:名称 = 銀一郎・銀二郎(個人ACE) t:要点 = 元気な,目がくるくるした,二人 t:周辺環境 = 平凡な家 t:評価 = 全能力0 t:特殊 = { *サクの双子のACEカテゴリ = ,,個人ACE。 *サクの双子の構成 = ,,{銀一郎,銀二郎}。 *サクの双子の特殊補正 = ,条件発動,生死判定、自動成功。父母の念に守られている。 } t:→次のアイドレス = 入学式(イベント),小学生へのプロモーション(イベント), でかい猫を拾う(イベント),入れ替え双子(イベント)} |
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◆矢神銀一郎(やがみ ぎんいちろう)
銀色の髪に茶色の瞳、双子の兄。元気いっぱいの男の子。 双子の弟とそっくり。 失敗したってめげずに立ち向かう、意思の強さを持っているよ。 機転のきく頭の良さと、抜群の行動力! 誕生日は03/90/8002。出生時の体重は3100g。生まれつき歯が生えていたよ。 好きな食べ物はお肉(82709002時点)。 ◆矢神銀二郎(やがみ ぎんじろう) 銀色の髪に茶色の瞳、双子の弟。頭のいい男の子。 眼鏡をかけたその姿は、お父さんにもそっくり。 読書が好きな物知りさん。経済にも興味があるみたい。 冷静でしっかりもの、とても頼りになる子だよ! 誕生日は03/90/8002。出生時の体重は2900g。 好きな食べ物はハム(82709002時点)。 |
すやすやと気持ちよさそうに眠っている、二人の子ども。 銀色の柔らかそうな髪を優しくなでてやると嬉しそうに笑っていた。 つい先ほどまで安らかに眠っていたと思えば、眠りから目覚めた途端に、目に付くすべてのものが珍しいのだと言わんばかりにくるくるした瞳を輝かせながら、 元気にあちこち走り回る。 こんな平凡な家の中でさえ、この二人にとっては大冒険の舞台になるのだ。 「ほらほら、銀一郎、銀二郎。おやつの時間だよ」 お母さんお手製のプリンは二人の大好物だ。すっかり玩具となってしまっていた本棚のアルバムや本を放り出すと、一目散に駆け寄ってくる。 「いー!」「まー」 「いただきます、だな。ちゃんと言えて偉い偉い」 「おー!」「しー!」 「美味しい?そう、よかった。また作るからね」 |
この頃の銀一郎と銀二郎は、二人で一つの言葉を作り、会話をしていた。そんな子どもたちの振る舞いにも、夫婦ともすぐ慣れてしまった。
言いたいことがいつもシンクロするというのも不思議な話だが、双子だからそんなことも・・・・あるのかもしれない。
あっという間に食べ終わり、ごちそうさまを言う二人。物足りないかと思いきや、すぐさま冒険に戻っていく。 元気にはしゃいでいる子ども達の姿を見ていると なぜか涙がこぼれ落ちそうになる。 きっとこれが、愛しいという気持ちで そして、幸せというものなのだろう。 さあ、今度は外で遊ぼう。 子ども達を抱え上げる夫に寄り添い、一緒に支え、抱きしめる。 私たちの、かけがえのない大事な宝物。 |
とある天気のいい昼下がり、今日は青空授業の日。猫先生に先立ち、わいわいはしゃぎながら外へ飛び出していく生徒達。 皆それぞれ、魔法使いのタマゴだった。多くがとんがり耳のエルフであったが、中には他国からの留学生もちらほらと混ざっている。 「ではこれから、紙人形を操る魔法の練習にゃー」 「授業で教えた通りにやってみるにゃ」 はーいと元気のよい声が返ってくる。生徒達は銘々に子ども用の魔法の杖を携えると、配られた紙人形を地面に置いて、魔力を込め始めた。 うーん、むむむむ、と集中している子ども達の中、銀髪の双子がひときわ難しそうな顔で念じている。とんがり耳ではないこの双子の男の子は、他国からの留学生だった。 二人ともより一層に集中すると、紙人形がカサカサと震え出す。見る者が見れば、杖の先から薄くキラキラと輝く魔力が、紙人形に伝わっているのが分かるはず。 同時に立ち上がる紙人形。 二人の男の子は、わあっ と顔をほころばせた。 「うむ、なかなか上手くなったにゃー」 と猫先生も感心したその瞬間。 |
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眼鏡をかけていない方の子どもの前で、紙人形に火が付いた。 あ あれ?、と慌てる合間に、余計に魔力を込めてしまい、いっそう大きな炎があがる。 「銀一郎!」 眼鏡をかけたほうの子どもは兄の慌てる姿を見ると、咄嗟に自分の操る紙人形を睨み付け、ぐっと魔力を込めて・・・ 二人して、紙人形を燃え上がらせた。 「にゃー!!後ろに下がるにゃ!!」 猫先生が魔法の杖をくるんと回す。燃え盛る炎の上からどこからともなく噴水が現れて、燃える紙人形を鎮火してしまった。 「二人ともやりすぎにゃー」「授業で学んだことをよく思い出すにゃ。このあと先生と一緒に復習にゃ」 はーいごめんなさい。と素直に謝る銀髪の双子。 (銀二郎、ありがとな)(いいよ) こっそり目配せをして笑いあっている。 今日の授業はこれで終わりにゃあ 子ども達はわあわあと教室に駆けていった。 | |
/*/ 「・・・銀二郎、かばってたね」 「多分な」 青空授業をしていた広場から少し離れた森の中。緑が生い茂る木々の隙間にひっそりと隠れるように佇んでいる、二人の男女の姿があった。 久しぶりに会う子ども達の元気な姿を見送ると、健やかな成長を祈り、満足そうに帰っていく。 いつか我が子が帰郷する日を、楽しみに。 おしまい。 |